特集
2020-11-11 19:00
イベントレポート「戦略コンサル入社3年、”起業・準創業参加”のリアル」
「戦略コンサル入社3年、”起業・準創業参加”のリアル」開催レポート
![]() | エレファンテック株式会社 代表取締役社長 清水 信哉 氏 東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 修士課程修了 |
![]() | 株式会社エクサウィザーズ Care & Med Tech部 部長 羽間 康至氏 京都大学工学部物理工学科卒 情報学研究科修了 |
自己紹介
清水さん(以下、清水)
どうもこんにちは、エレファンテック株式会社の清水と申します。
自己紹介というよりは会社の紹介になるのですが、よろしくお願いします。
我々何をやっている会社かと言いますと、東大発の技術系ベンチャーで、しかもものづくり系
ということで結構珍しいです。エレクトロニクス産業って、グローバルにはめちゃくちゃ今後も
伸びていくって言われているのですけど、ものすごく環境に悪くて。
例えば中国の深圳という街をご存じかもしれないですけども。
昔で言うと電子回路・ものづくりの街と言われたんですが、深圳でも新しい電子回路産業って
できなくなってまして。環境の問題によってものがつくれない時代が来てます。
今何が起きてるかというと、昔は日本でやってたのが、次に中国の沿岸部にいって。
そこでできなくなって、山奥へ行って、今はインドと。エレクトロニクスは、とにかく環境負荷が高いのです。
電子回路産業が環境規制の緩いところに追いやられて行ってしまっている(それを解決する)というのが、我々が取り組んでいるテーマです。
具体的には、今までよりも環境負荷の小さい方法で、電子回路をつくる技術を開発している会社です。
コンサルでエレクトロニクス業界をやられていた方は聞いたことがあると思いますが、
(電子回路づくりには)エッチングという作り方があります。金属膜を生成して、金属膜のいらない部分を
全部エッチング液というのに溶かして捨てて、残った金属部分を配線として使うという方法でつくられているんですね。
そうすると、使った銅の7割を捨てちゃうことなるので、非常に環境負荷も高くて無駄も多いと。
そこで、いらない部分を溶かして捨てるんじゃなくて、必要な部分だけ金属を印刷するという技術が
開発できれば、非常に環境によくなりますよねというのが根本的な話で、その技術を世界で初めて量産化した会社を経しています。
羽間さん(以下、羽間)
自分はカーニーに丸3年位いまして、今から2年半くらい前に辞めました。
自分がいるエクサウィザーズは、「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」という
大きなミッション掲げています。社会課題と一言で言っても領域が広いため、いろんなインダストリー
またはファンクションで事業を立ち上げることをやっています。
自分は、医療介護領域を扱うCare TechとMed Techの責任者をやっています。
他にも金融やロボットなど、それぞれ事業責任者がいて、PLの責任をもって事業を立ち上げています。
現在、会社の人数は230名位になっていまして、自分が入った時からすると5倍位の人数まで増えています。
会長の春田は元々DeNAで会長をやっていて、野球チームのベイスターズを買収した人ですね。
社長の石山はリクルートのAI研究所をアメリカで立ち上げた人物です。
この二人が経営者として会社全体を見ていて、各領域に事業の責任者は、基本的に外資戦略コンサルの方達が担っています。
全体の40%がエンジニアとデザイナーでして、機械学習のエンジニアを中心に、ソフトウェアと
UI/UXを特別にチーム化しています。デザインファーム出身の人や、コンシューマー系サービスで
プロダクトマネージャーをやってた人なども最近入ってきています。
エンジニアとデザイナーと同じくらいの割合が、自分を含む戦略コンサルの人間で、法人向けの戦略立案と事業開発ができます。
AIベンチャーの中でもバランス良い人材ポートフォリオになっていると思います。
また、ドメインの専門家がいることも特徴で、自分のチームでは、看護師や介護士、理学療法士、作業療法士が
在籍し、彼らと一緒にサービス開発をしています。
エンジニアは30%くらいが外国籍のメンバーで、ダイバーシティに富んだ組織になっています。
プロジェクトによってはフルイングリッシュです。
事業としては大きく3つの特徴があります。
1つ目、技術力の高さ。
AIに関して最先端の技術力を担保していくために、著名なアドバイザーの先生にも参画いただいています。
ただ、AI自体で、サイエンティフィックな新しい手法を生み出したいというものではなく、社会の課題を解くとか、
現場で活用されるものにしたいという志向をもっています。
2つ目は、ワンストップなサービス。
戦略立案からサービス開発、運用まで一気通貫のモデルです。
もちろん武器としてAIの最先端のアルゴリズムを活用していきますが、企業や業務を変革していくとか、
サービスをつくっていくというところを、全て僕らがやりますというスタンスです。
3つ目は、幅広い産業・テーマでの多岐にわたるAI活用経験・実績です。
自分は製薬企業や医療機器メーカーと主に取り組んでいますが、業種横断的にチームを組んでいるので、
実績としても顧客としてもカバレッジが広い方です。
コンサルティング的なところから、デザインチームと一緒に大企業とサービス開発をやって、
裏側のソフトウェアやアルゴリズムまで作れる体制になっています。
それをベンチャー的なやり方とカルチャーで進めるという感じですね。
エレファンテックの起業に至るまで
起業までの経緯は?
清水
私は、マッキンゼーに2012年に入りまして、2年間おりまして。
2014年に会社辞めて、東大の先生と一緒にこの会社を創業しています。
ものづくりって、ぶっちゃけめっちゃお金がかかるんですよ。かつ時間もかかるし。
これまで創業から50億弱くらい調達してるんですけれど、全然足りませんみたいな感じで。
何でこの領域だったのかっていうと、私は元々東大では、電子情報工学科っていうところで
まさに機械学習とか今でいうAIとかやっていて。
なんでものづくりにいったかというと、アメリカにいる時に、ピュアIT、特に機械学習の領域だと、
自分的にはアメリカに勝つのは無理だなと思って。
じゃな何だったら日本でグローバルに勝てるようなことができるんだろうなと考えた結果、ものづくりはすごくいい、と。
しかも、電子回路みたいな世界の基本的な部材を新しい手法で置き換えるみたいな、
そういうことができると、「グローバルにインパクトがあるよね」と思って始めたということです。
ただ、始めたんですけれど、当然私がこの技術を元々持っているという話では全くないので、
当然先生に色々教えてもらいながら、2014年に創業してから丸4年くらい研究開発をやっていて。
鳴かず飛ばずというか、全然全くものが作れませんみたいな感じで研究開発やっていまして。
2018年にようやく小規模なんですけど、世界で初めて印刷の製法で電子回路をつくれる拠点をつくりました。
そこでお客さんがついてきて、今まさに名古屋に大型の量産拠点をつくってますという状況になってます。
弊社の電子回路は、量産とかにも使われていて、家電量販店で買える既存の量産品にも使われています。
私は、大学の技術ってたくさん良い技術があるって思っていて。
ですけれど、世に出す人が全然いないなというのが課題感としてあって。今こういうことをやってます。
特に日本だと、どうしてもアメリカに比べるとファンディングの規模が小さくなりがちというのも実はあって。
そういう中で、どうやったら最大の資本効率で良い技術を社会に広げていけるかというのが、
非常に悩ましいとこだなと思ってます。
今回の事業も、正直言うと大学の先生だけでは絶対無理だった話で。
このままだったら大学で朽ちていっていたであろう技術、またはアメリカで先行が出てきて負けていたという
ところを、大学から引っ張り出して量産化まで持ってこれたというのは、
やりがいがあったし、難しかったし、価値があったという風に思ってます。
マッキンゼー入社時から起業も視野に?
清水
そうです。マッキンゼーの面接の時に、起業をしようと思っているので、2-3年で辞めますと言いました。
正直言うと、元々大学で研究者になろうと思っていたんですけど、
実は課題は、大学に研究やる人がいないんじゃなくて、研究を世に出す人がいないんじゃない?というのに気づいて。
じゃあ一旦マッキンゼーいくかとなっていったというのが当時の私の気持ちです。
最初から決めていたのですね。
清水
はい。なので(在籍時の)最後半年は、色々な大学の先生と会って、
ニーズ・シーズを探してみたいな活動をめっちゃやってました(笑
現在の領域もその頃から?
清水
全然そんなことないです。寧ろ今の領域に出会ったのは後の方でした。
本当はもっといろいろ課題があって、出生率の問題とか、人工食糧とか。
色々探したんですが、遠そうだな見たいな感じで。10年くらいかかりそうだなと思って。
人工食糧は今流行っているので、その意味では、その私のヨミは外れだったんですけど(笑
そういうのを探していく中で、面白そうだなと思って見つけたんです。
環境負荷や社会的インパクトの領域にも興味が?
清水
元々そんなに環境とか興味はなかったんですけど。
起業をしようって時に、起業するって自分の5年・10年を捧げることになるじゃないですか。
起業準備して進めていく中で、やるんだったら世界的に意味があるっていうか。
人類の歴史に残るし、自分がいたことで人類の科学の進歩早まったということをしたいと思って。
イーロンマスクが、
「別にEV売れなくても、世界がサスティナビリティに向けて、
テスラの存在で10年・20年早く世界が進んだら、それでテスラの価値はあった」
ということを言ってると思うんですけど。
どうせ自分の人生を何十年かけるんだったら、そういうことをやりたいなと思ってます。
小さい目標だと、モチベーションが続かないなっていうのが結構あって。
インパクトが大きいものをやりたいですね。
創業を共にした研究者との目線合わせは?
清水
今一緒にやっている先生はベンチャー創業するのは3社目位で、ベンチャーに対する理解が早かったというのはあります。
一方で、多くの研究者は、すごい技術を持っていてもどう使っていいかわからないという人も多かったり、
その技術が目指す目的には使えなかったりもあります。
そこは正直、数をあたりましたね。
エクサウィザーズに参画するまで
カーニーに入った時からスタートアップ参加も視野に?
羽間
いや、全然決めていませんでした。
自分の場合は清水さんと逆で、学部は物理工学というハードウェアの方で。
エンジンやロケット、微小デバイスが専門分野でした。
単純にモノや、日本のエレクトロニクスメーカーが好きでしたし、日本の産業を強くしたいという気持ちが最初にあったんです。
でも大学に入ったら、まわりにむちゃくちゃ車好きな人とか、ロケットつくるんだ、
みたいな異次元な人ばっかりいて全然違うなと(笑)
そこで、「何やりたかったんだっけ?」と思っていた時に、
経営コンサルでビジネスから変えていって企業を強くするという方法もあるんだというのを知ったのが
コンサルを選択するに至った一つのきっかけです。
あとは、たまたま、研究室を選択するときに、違う研究科から教授が移ってきて、
その人が化学プロセスのデータ解析から機械学習までやっている先生で。
情報学研究科で新しい研究室を立ち上げるから、立ち上げメンバーを募集していたんです。
あまり具体的なテーマ感をもっていなかったこともあって、それでちょうどこういう感じの
立ち上げみたいなのをやりたいなと思って入りました。
その研究室では企業との共同研究をやっていましたが、なかなか先方の社内で進めにくそうだなと感じたこともありました。
それは経営者がそもそもデータを使ってビジネスを変えていくんだとか、
業務プロセスを刷新するんだという意思決定をしていないから、そこに予算やリソースも張られず、
中の人も抵抗を押し切ってまで進められないという課題があるからでした。
なので、経営としてのディシジョンを変えないと、データの有効活用や産業の強化も進まないのかなと
改めて思って、戦略コンサルになりました。
社会実装の道筋として選んだのですね
羽間
そうですね、方法論としてっていう感じで。
あと、祖父が経営者をやっていたのがあって、昔からリーダーになりたいなということを
なんとなく思っていました。祖父祖母の家系には、経営者じゃなく、地方の政治のリーダーや
昔でいう村長もいたので、社会的なリーダーというものに憧れがあったんです。
3年でカーニーを離れて、エクサウィザーズを選んだ理由は?
羽間
2年半くらいで何回か昇進を繰り返して、このままいくとこのタイミングでこうなってこうなってこうなる
ということが何となくわかってきて。
それが、改めて自分はパートナーとして経営コンサルタントになりたいのかというのを考え始めたのがきっかけでした。
自分はずっとチームスポーツをやってきたのもあって、割と泥臭く自分で現場に出て、
志を共にしているチームをまとめて勝つ、ということに取り組みたいなと。
そのために99%しんどい練習を頑張って、1%勝った時の瞬間を味わうのが自分の中の血として
張り巡らされているんじゃないかと思います。
パートナーになって、例えばメガベンチャーや大企業の子会社の社長や役員にいくっていう道も
あると思いますが、自分であまり何もないところから組織をつくる方が、自分のなりたい像としては
しっくりくるなと思いました。
自分で絶対これだというのがあれば起業でもいいかなと思っていたんですけど、
まずは一旦やりたいテーマを探そうと思って。
最初はエージェントと会う中で、みなさん一緒だと思うんですけど、
大企業の経営企画チームでうんぬんとか、企業のグローバル化をうんぬんというのが来たのですが、
あんまりピンと来なくて。それやるくらいだったらこのままコンサルでやる方が楽しいだろうと思いました。
その中で、エクサウィザーズの話を聞いて、機械学習自体も自分でやっていたし、課題が色々ある中で
便利な手法としてのAIを使おうというような考え方の会社だったので、自分の志向にも近いと思いました。
技術がすごいから使えみたいな話は、何か違うかなと思っていたので。
トップの春田・石山等の事業の経験と実績があるメンバーが一堂に会して、
そういうコンセプトで社会課題を解くんだといっており、かつ小さなスタートアップの集合体に
近い運営をしたいということを言っていて。
ある種、中で起業するような感じかなというのも面白そうだなと思いました。
このメンバーで、このタイミングで、このテーマでやれるというのは、
起業するよりも逆に希少かなとも思いますし、今行くのも自分らしくていいんじゃないかなという想いになりました。
あと、丁度そのタイミングで久しぶりに実家に帰った時に、祖母が認知症になってしまっていて。
18年一緒に住んでいたんですが、「あんた誰や」と言われて、まじかと。
これから高齢者がもっと増えていくなかで、改めて社会課題として認知症・高齢化に何ができるか
というのを考えたというタイミングでもありました。
転機を掴むタイミング
戦略コン業界にある「次昇進したらキャリアを変える」という考え方は?
羽間
自分もタイミング論としては、昇進したことが一つきっかけになったんですがけど 。
結果として、どっちでも良かったし、次のキャリアを考える位だったら、そのいくところでからには、
今の位がどうこうというより、とりあえず移ってきてから成果出しまくるぞという
マインドとコミットで感じで飛び込んできてくれる方がうれしいです。
清水
私は25歳の時に(マッキンゼーを)辞めたんですけど、結構時間ないなって思ったのが、
「はよ辞めなきゃ」って思った理由で。
お金はコンサルにいらっしゃる方はそんなに困ることは無いんだと思うんですけど。
自分の時間って本当に、絶対戻ってこないリソースで。
25歳と思った時に、1個挑戦して10年やったら35歳じゃないですか。
35ってできる事って限られてくるっていうと言い過ぎですけど、例えば子供がいるかもしれないですし。
ちょっと待てよと、25歳から3回挑戦したら55じゃないですか。
4回やったら65歳。やべぇ、いまやるしかないっ!て辞めたというのはありますね。
戦略コンサルの経験の生かし方
コンサル経験で生きる事
羽間
結局(戦略コンサルタントが持っている)マインドセットとして、やる、やり切るというところですね。
その意思をもっていて、かつやり切れる能力があるということが、マーケット的にはかなり希少だなと思っています。
意外といないんですよね。「これやらなあかんやろ」みたいなことを、
普通にそう感じて、ちゃんと行動やアウトプットとして出すというところまでできる人って。
結局そこに尽きるのかなと。
後は、ビジネスモデルと顧客次第で、自分の場合は、企業に提案してプロジェクトを回す
ということをしているので、コンサルタントとして資料を作ったり、経営者と話をしたり、
プロジェクトマネジメントをしたりとかはすごく役に立ってます。
ただ、やっぱり成果に対してコミットしていくっていうマインドが一番大きいと思います。
清水
おっしゃって頂いた通りだと思っていて、本当にそういう人っていないんですよね。
どうやったらいいかわからない。(事業化には)規制もあるし、大きなお金も必要だし。
人間って、2-3個できない理由が見つかったら普通諦めちゃうんですよね。
でもコンサルの人って違うじゃないですか。そんなんで諦めたらコンサル首になっちゃうんで (笑
じゃあ、規制はこうやれないか、お金が必要ならこうやれないか、とか。
やれる方法を探せる人ってあまりいないですよね。
それってコンサル出身の人のめちゃくちゃ貴重なリソース・能力だと思っているので。
みなさんコンサルにいるとみんなそうなので、普通かなと思うかもしれないんですけど、めちゃくちゃ貴重な能力だと思います。
もっとコンサルで学んでおきたかったことは?
羽間
ないです。もうちょっと早くても良かったかもと思う位ですね 笑
清水
私もないです。早くていいと思いますよ 笑
コンサル経験がスタートアップで、リスクになる場面は?
羽間
たまにありますね。特にアンラーン(unlearn)できない場合とか。
常にコンサルみたいに考えて、コンサルみたいに動くだけだと違うなと思います。
コンサルだと、少なくともパートナーになるまでは、自分でP/L責任、結果責任取るっていうことは少なくて、
しかも最後は結局クライアントがするという構図が多いので、クライアントサービスの提供者としては
最後の砦たりうるんですが、事業の成果は自分のところにないんですよね。
そこで、自分事として、自分で事業の成果を出すということに対して、ちゃんとコミットしていけるか
というところが、若干(コンサルに)長く居すぎると、思考スタイルやコミュニケーション表現も
どことなく他人事的に聞こえちゃうというか。
清水
私は、自分自身がコンサル的な考え方をアンラーン(unlearn)するのに苦戦したというのは多少ありましたね。
事業大きくなってきたので、今はコンサル的でもいいんですけど。
本当のゼロイチの創業で、エンジェル投資を集めるときって、事業計画が面白くないっていうか。
コンサルって基本的に100を110にしたりする職業なので、
「君のアイディアはいいんだけど、そうじゃなくて90%位失敗するけど、うまくいったら何千倍に
なるかもしれないっていうのが伝わってこない」みたいなことを言われて。
細かい計画とか別にそこまできっちり詰めなくてもいいんじゃない?みたいな。
もっと、”ざっくり市場があって、こんなんでいいじゃない”みたいなのはシード、創業時にありがちなんですけど。
そこは自分自身、最初はしっくりこなかった部分がありましたね。
羽間
自分も、最初は春田や石山にずっと詰められ続けるという感じで。
結局コンサルは、クライアントのニーズや課題をどう解くかという仕事で、
「自分は何がしたいの?」と問われた時にシンプルに答えられる環境とは違うんですよね。
自分で何をしたいかというのを、間違っているかもしれないですけど、テンション高く言えることを
自分で定めて、それをどう実現するのかという戦略を考えるというところは、これまでのコンサルの仕事とは、
スタート地点が変わったなと思います。
参加者の皆さんへのメッセージ
清水
好き勝手言いましたけれど。
戦略コンサルにいる人について、途中でマインドセットの話が出てきましたけど、
めちゃくちゃ価値があると思っているんですね。
本当はまだまだ解決できるけど、誰もやってないから解決されてない課題っていくらでもあって。
どう解いたらいいかわからないような課題を解決するのって、コンサルのひとって一番向いている。
本当に技術をわかっている研究者の人よりも向いていると思っていて。
ぜひそういうところに力を発揮してほしい。それはVCという形でも自分で起業という形でも何でもいいと思うんですけど。
そうなると世界がもっと良くなっていくと思ってます。ありがとうございます。
羽間
基本自分の人生なので、何が正しいとかは本当にないと思います。
自分がどうしたいか、どうなりたいかに、個別具体にこそ解があるなと。
僕はこういうディシジョンをしましたけど、戦略コンサルもすごく楽しいし、面白い仕事だと思います。
一方で、そういうキャリアもありつつ、やっぱりベンチャーは良い意味でわけわからない中で面白いことがいっぱいあるんです。
それをとにかく何とかするっていう感じの働き方・動き方をするので、それはそれですごく楽しいんですよね。
そういう経験をしたい方は、ぜひ早くやったらいいと本当に思います。
エクサウィザーズは、一人一人が事業を企画して立ち上げて、責任者になる経営の土壌があるので、
そういうビジョンを持ちながら入ってもらって、最初は既存のまわっている活動をしっかり一緒に回しつつ、
新しいことを自分で立ち上げていくことも全然できると思います。
そういうキャリアの作り方もできるので、興味があれば来てもらえればと思います。
本日はありがとうございました!
収録:2020年10月24日(土)
企画・作成:Beyond Next Ventures株式会社
Co-founders運営事務局では、スタートアップ創業チーム参加・準創業参加についてのキャリア相談を行っています。
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